stb

コーヒーとSDGs サステナビリティーなコーヒーとは

こんにちは大崎聖治です。

今回はコーヒーとSDGsについて書いていきます。

僕はコーヒーが好きで、趣味です。

はじめは、アルバイトをしているスターバックスのコーヒー豆や抽出器具、フードペアリングに興味があったのですが、コーヒーの勉強を進めていくうちに、コーヒー産業の視点から見た世界の社会的、経済的、環境的な問題に興味を持つようになりました。

世界の社会的、経済的、環境的な問題を勉強していると、「サステナビリティー」という言葉や「SDGs」という言葉がキーワードとしてよく出てきました。

コーヒー産業の視点からSDGsについて書かれた面白い本に出会えました。

こちらの本を参考にSDGsについて書いていこうと思います。

SDGsとは

SDGsとは

Sustainable Development Goals の略です。

日本語では「持続可能な開発目標」と訳されます。

SDGsポスター

SDGsは2015年9月に国連193ヶ国が合意した2030年にむけた共通の目標です。

17の目標は互いに連携しあい同時に解決を目指しています。

「Sustainable」すなわち「持続可能性」という言葉が意味するのは、

「将来世代のニーズを損なうことなく、今の世代のニーズを満たすこと」です。

今の世代が快適さを求めるあまり、将来の世代に負担を残してしまう

ということがないように努めましょうという話です。

 

SDGsは「全世界の国と人々が一丸となって取り組むべき目標」だそうです。

壮大すぎて最初は他人事のように感じますが、

僕はこの本を読んでSDGsについて理解を深めることができたと思います。

 

こちらの動画はSDGsの外枠を掴むのにオススメです。

サスティナブルなコーヒーとは

身近なコーヒーという飲み物からサステナビリティーについて考えてみます。

例えば、最高級の品質のコーヒーがあったとします。

そのコーヒーを消費する人はさぞ幸せでしょう。

ただ、そのコーヒーが

生産者の貧困の上に成り立っているコーヒー。

生産することが後戻りできないほどの環境破壊につながっているコーヒー

奴隷問題、人種や性別の差別問題、児童の労働問題の上で成り立っているコーヒー

だとしたらあなたはそのコーヒーを美味しく飲むことが出来ますか?

僕は飲むことが出来ません。

 

サスティナブルなコーヒーのために出来ることは、

遠く離れたコーヒーの産地で何が起こっているのか、

つまり、目の前のコーヒーカップに注がれたコーヒーには

どんな「ストーリー」があるのかを正しく知り、

それを自分の選択や行動に活かすことだと本書の冒頭に書かれており、

僕はそこに深く共感しました。

 

スターバックスのHPにもサステナビリティーについてのページがあります。

リンク→https://www.starbucks.co.jp/socialimpact/glocallyresponsible/

Glocally Responsible サステナビリティ

One cup, One community, and One planet.

一杯のコーヒーを通して、私たちをはぐくむ豊かな地域や地球の
サステナブルな未来をつくります。

一杯のコーヒーは私たちに幸せな気分をもたらしてくれます。私たちは毎日全国の店舗で、一杯一杯に思いを込めて、その幸せな瞬間をお届けするために活動しています。全国のパートナー(従業員)、一人ひとりのお客様、地域の人々、ビジネスを一緒につくるあらゆる皆さんとともに、毎日楽しむコーヒーを育み、私たちが住む地球、店舗のある地域、そして、日本の大切な文化や技、それぞれのサステナブルな未来をつくるアクションに取り組んでいます。

https://www.starbucks.co.jp/socialimpact/glocallyresponsible/より引用

コーヒーで読み解くSDGs

本書ではSDGsの17個の目標に対して一つずつ丁寧に

コーヒー産業の視点から詳しく書かれていました。

17個の目標は、17個の世界的な問題とも捉えることができると思います。

今回は17個の目標の中から僕が特に興味深いと思った

本書に書かれている4つのエピソードを紹介したいと思います。

1.つくる責任つかう責任

→消費と生産を持続可能なものにする

廃棄物に対して消費者ができること

私たちは消費者としてモノを消費しています。

生産者もまた、消費者に提供するモノを作るために資源を使います。

消費や生産の過程で環境を破壊している可能性を考慮し、

「消費や生産」をできる限り持続可能なものにするためには、

過剰な資源の利用を控えたり、資源の効率的な利用を目指さなければなりません。

Reuse Reduce Recycle の3Rは有名ですが、

EUにおける5つの廃棄ヒエラルキーが紹介されていて面白いなと思いました。

①Prevetion(防止)

→廃棄物を出さない

②Reuce(再利用)

→元と同じ目的で利用すること

③Recycling(リサイクル)

→廃棄物を原材料として新しい製品を作ること

④Recovery(リカバリー)

→廃棄物を他の有用な目的に用いること

⑤Disposal(廃棄)

→もっとも持続的でない方法

単純に廃棄するのはあくまでも最終手段であるという意識を

全ての人が持つことが大切ですと書いてありその通りだなと思いました。

コーヒーを飲む人の「つかう責任」

現地の「つくる責任」と、消費国の「つかう責任」をつなぐ仕組みの一つとして、

コーヒーに関わる様々な認証プログラムがあります。

大手のコーヒー企業は、独自のサステイナビリティに関わる調達プログラムを策定し、実施しています。

スターバックスでは「C.A.F.Eプラクティス」という、

国際環境NGOのコンサベーションインターナショナルの協力によって、

コーヒー生産者および生産地域との関係を構築しながら、

長期的に高品質なコーヒー豆の生産を実現するための

持続可能な調達モデルを定めています。

スターバックスC.A.F.EプラクティスC.A.F.E. プラクティスのしくみ

画像はhttps://www.starbucks.co.jp/responsibility/ethicalsourcing/cafe_practice.htmlより引用

日本のコーヒー業界には、サスティナブルなコーヒーを公正な価格で取引する

「つかう責任」があるのはもちろん、自社の取り組みに基づき、

消費者の「つかう責任」を喚起する責任があるのです。

 

2.海の豊かさを守ろう

→海と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する

深刻な海洋汚染をもたらすプラスチックゴミ

海洋汚染の原因として挙げられている「海洋ゴミ」の中でも、

特にやっかいなのは自然界で分解しないペットボトルやプラスチック製品です。

いったん海に流れ込んだプラスチックゴミを回収することはほぼ不可能です。

つまり、海に流れ出す前に抑える必要があるのです。

2020年7月1日からプラスチック製のレジ袋の有料化が義務づけられたのも

プラスチックの過剰な使用を抑制するためですが、

レジ袋はプラスチックごみのごく一部であり、

それだけでこの問題が解決できるわけではありません。

コーヒーに関することで言えば、

提供者はレジ袋だけではなく、

持ち帰り用のプラスチックカップを紙製のものなどへ切り替えること、

消費者側はマイカップやマイボトルを持参することなどが、

その重要なアクションになります。

ストローを紙ストローに切り替える動きもあり、

そもそもストローを使わなくても済むようなカップも開発されています。

コーヒーを飲む際のアクションの一つ一つが、海の、

ひいては地球や自分の健康を左右していることを、

私たちはもっと真剣に考えるべきなのではないでしょうか。

 

 

3.陸の豊かさも守ろう

→陸域生態系を保護するとともに持続可能な利用を推進し、

森林を持続可能な形で管理し、砂漠化と戦い、

土地の劣化と生物多様性の損失を阻止する。

コーヒー生産と生物多様性

「生物多様性」という概念が注目されるようになったのは、

1992年にブラジルのリオデジャネイロで開催された地球サミット(国連環境開発会議)において、「生物の多様性に関する条約」が採択されたことがきっかけでした。

伝統的なコーヒー栽培は、森の多様な樹木が織りなす林冠部の下、

木漏れ日を利用しながら行われていました。

熱帯地域の多様な樹木と共生できるシェイドグロウンのコーヒーは、

結果的に、鳥類、昆虫類、哺乳類の保全に協力することに繋がります。

2017年の時点で地球上36カ所が選定されている生物多様性ホットスポットは、

実は世界の主要コーヒー生産地とほとんど重なっています。

生物多様性ホットスポットにある一つの農園や

コーヒー生産地域での小さな努力に思える取り組みが、

実は地球規模の生物多様性の保全にも大変効果的なのです。

↑僕が働く店舗に飾られているインドネシアの生物多様性を表したオブジェです

4.パートナーシップで目標を達成しよう

→持続可能な開発に向けて実施手段を強化し、

グローバルパートナーシップを活性化する。

互いの現状を知らない生産者と消費者

SDGsの達成に向けては、「グローバルパートナーシップ」すなわち、国境を越えた協力、連携を欠かすことはできません。

コーヒーは、国境を越えたステークホルダー(直接、間接的な利害関係)が存在するグローバルな商品でありながら、生産地が開発途上国にほぼ限られる一方、消費者は主に先進国に住んでいるという特殊な事情があります。

そのため先進国の消費者は、コーヒーがどのように栽培され、収穫されているかを知る機会はほとんどなく、一方、開発途上国のコーヒー生産者はとにかく値段が上がることばかりに注目し、先進国の消費者がどのようなコーヒーを好むかにはほとんど関心がありません。

その現状を変えるためにも、生産者と消費者が互いについてもっとよく知り合う必要があります。

先ほど「つくる責任つかう責任」の所で紹介したC.A.F.Eプラクティスのような認証プログラムの広がりもあって、関心や問題意識を持ち始めている消費者は徐々に増え始めています。一方で、開発途上国の生産者たちの中には、先進国の消費者がどんなコーヒーを求めているかについての関心は決して高まってはいません。

つまり、生産者→消費者という方向のつながりは、

まだまだ不十分だと言わざるを得ないのです。

ただ、こうした認証プログラムは、開発途上国の生産者たちが、コーヒーの適切な栽培方法、環境を破壊しないための配慮、労働者の生活を改善する必要性について学ぶことを後押しします。

さらには、遠く離れた先進国の消費者がどんな商品を求めているのかについて知ることにもつながります。

つまり、認証を取るという作業を通して、コーヒーの生産者たちは、先進国の消費者たちと結びついていくのです。このような形で支援を受ければ、コーヒー農家と消費者が直接、連帯する機会が生まれます。このような関係が今後さらに強化されてこそ、グローバルな産業としてのコーヒー産業は持続可能なものとなっていくのです。

最後に

いかがだったでしょうか。

先程も書きましたが、

サスティナブルなコーヒーのために出来ることは、

遠く離れたコーヒーの産地で何が起こっているのか、

つまり、目の前のコーヒーカップに注がれたコーヒーには

どんな「ストーリー」があるのかを正しく知り、

それを自分の選択や行動に活かすことだと本書の冒頭に書かれており、

僕はそこに深く共感しました。僕がアルバイトをしているスターバックスでは、

たくさんの種類のコーヒー豆を販売していますが、

一つ一つのコーヒー豆に「コーヒーストーリー」があります。

このコーヒーストーリーに理解が深いバリスタは、社内のテストに合格すると、

ブラックエプロンバリスタと呼ばれ黒いエプロンを着ることが許されます。

SDGsに興味を持った方、コーヒーストーリーに興味を持った方は

ぜひお店のバリスタに聞いてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
seiji
SEIJI OSAKIのブログ 京都→岐阜 歯学部生 元STARBUCKSptr/ブラックエプロン/ 野球/workout/coffee instagram気軽にフォローして下さい